歌舞伎座の五月大歌舞伎を見てきた。
歌舞伎座正面には取り壊しまでのカウントダウン表示板が設置されていた。
今月は四つも出し物がある。
まずは海老蔵による「暫」。成田屋のお家芸。
次は舞踊が二つ。富十郎の「寿猩々」、芝翫の「手習子」。
三つ目は菊五郎劇団による「加賀鳶」。
四つ目は菊之助、松緑の「戻駕」。
始まって二日目だからだろうか、全体に演技が良くない。お囃子が合ってなかったり、役者の間合いが悪かったり・・・・。
特に期待していた「加賀鳶」は、菊五郎らしい愛嬌と可笑しさに欠けて眠たくなってしまった(寝ているおばさま方を多数目撃)。かろうじて大詰の捕り物が可笑しく笑えたのがせめてもの救いである。
歌舞伎座の取り壊しまで1年となり、人気役者を出演させることに注力して、肝心の芝居の出来が疎かになっているのではないだろうか。観客あっての歌舞伎だから、松竹はもう少し公演内容を吟味して欲しい。
今月後半は夜の部を観劇する予定である。その頃にはもう少し良くなっていることを期待したい。
歌舞伎座さよなら公演 五月大歌舞伎 ~昼の部~
1.歌舞伎十八番の内 暫
2.寿猩々/手習子
3.盲長屋梅加賀鳶 本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで
4.戻駕色相肩
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