2009年11月22日日曜日

外郎売 国立劇場

国立劇場11月公演は、團十郎と藤十郎の東西両雄の共演。

外郎売は歌舞伎十八番。團十郎のセリフ回しが楽しめる。江戸歌舞伎らしい豪華絢爛な舞台。

一方、藤十郎は文化勲章授章でのっているようだ。上方らしい人情の機微をしっとりと演じている。

国立といえば通常は通し狂言なのだが、歌舞伎座のように3本の演目。やはり通し狂言だと役者が大変なのだろうか。それともお客の変化か。

いずれにせよ、この公演はメリハリがあり楽しめた。


国立劇場の鯛茶漬け

国立劇場11月公演を見に行った。

團十郎と籐十郎。江戸歌舞伎と上方歌舞伎の共演である。

さて、お楽しみの昼食。

最近は2階食堂でのセルフサービス「牛丼」が、少し甘めの味付けで気に入っている。

幕間になったとたん、急いで食堂へ行くと、そこには「鯛茶漬け」の幟。

さてさて「鯛茶漬け」である。器が大きいので少なく見えるが、しっかりボリュームがある。

さらさらっといただく。うん、それなりに美味しい。値段は600円。

お店の人に伺うと、今月は鯛茶漬けだけど、また牛丼に変わるかもしれないとのこと。

毎月通ってローテーションを記録してみようかな。

2009年11月8日日曜日

弁松弁当

新橋演舞場にて、11月花形歌舞伎。

かねてから一度は食べてみようと思っていた弁松にてお弁当を購入。

座席では2重弁当は食べにくいので、素朴なタイプをチョイス。

東京らしく濃い目の味付け、ご飯がすすむ。

驚きはないが、見た目どおりの安心できる内容である。

2009年10月11日日曜日

ついにシーフードピラフを

ついにこの日がやってきた。

リーガロイヤルホテルのシーフードピラフである。

数年前、TVで紹介されてから、ずっと食べたいと願っていた。

リーガには何度も宿泊しているが、なかなか食べる機会に恵まれず、ようやくである。

蟹、ホタテ、海老、烏賊・・・TVで見たとおり具沢山のピラフ!

う、旨い!! 
蟹は爪部分が4本、ホタテも大きな貝柱がごろんと数個、ルームサービスでそれなりの値段だがお値段以上の贅沢さである。

まさにお勧めの逸品である。

ルームサービスで、それなりの値段だけど、これは絶対にお勧めである。

2009年10月4日日曜日

京のおばんざい弁当

京都からの帰り、新幹線車中での昼食。
京のおばんざい弁当1000円也。

野菜中心のヘルシーなおかず。

味もなかなか良い。

京都駅で迷ったら、おすすめである。

2009年9月23日水曜日

幸四郎の勧進帳

歌舞伎座九月公演に行ってきた。
今月は初代中村吉右衛門を偲んでの公演。

それにしても吉右衛門はよく働いている。
今年はずーと出ずっぱりではないだろうか。

松本幸四郎の勧進帳を見たくて夜の部にした。

二月に吉右衛門が弁慶を演じた勧進帳を見た。
その時は吉右衛門のセリフ回しが聞き取りにくく、はっきり言って、勧進帳という芝居の良さがわからなかった。

しかし、今回の幸四郎演じる弁慶は迫力があり、踊りも決まっていて良かった。


 歌舞伎座さよなら公演 九月大歌舞伎
 3等B席にて

山形屋ラーメン

鹿児島へ来たが、突然の驟雨。

腹ごしらえのため、鹿児島県民がこよなく愛する百貨店・山形屋へ行ってみた。

さすが、鹿児島で一番の百貨店、平日ながら活気に溢れている。

あった、あった!古きよき百貨店では食堂は最上階と決まっている。

五目あんかけがたっぷりのった焼きそばが人気メニューのようだが、敢えてラーメンを注文。

昼時をすぎているからだろうか、意外と待たされた。ようやくラーメン登場!

とんこつスープだ。こってりと思いきやあさっり。旨い!

周りの人は7割方「やきそば」を食べている。

ちなみに山形屋は「やまかたや」と発音する。


2009年9月13日日曜日

奈良市のマンホール

古都、奈良である。

誰が何と言おうと、日本の古都である。

古都にも下水はある。断じてある。

平城京の時代にはなかったかもしれないが、21世紀の現在は下水が整備されている。

あたりまえである。

また、奈良と言えば、鹿である。

これは誰もが認めるはずである。

鹿は春日神社の神の化身とされている。

奈良に来ると鹿があちこちにいる。動物園以外で鹿がこんなに近くにいるのは奈良だけだろう。
しかも町の真ん中に鹿がいる。

たぶん始めて奈良に来た外国人は驚くだろう。
鹿がいる・・・・・ WHY?

野生の王国アフリカではない。
世界第二位の経済大国「日本」である。ハイテクの国ニッポンである。

そしてマンホールもやはり鹿である。

何の説明もいらない。

2009年7月28日採集


串木野のマンホール

鹿児島県の東部、東シナ海を臨むいちき串木野市へやってきた。平成の大合併で隣町の市来市と合併し、現在は「いちき串木野市」となった。

しかしマンホールは旧市名のままである。合併したからといって、慌ててマンホールまで新造することはない。

これでいいのだ。

中央は串の字をデザインしたと思われる意匠が配されている。旧串木野市のロゴマークだろうか、いちき串木野市となった現在では、ホームページを見ても確認できない。残念である。

旧串木野市は春と秋、市の花を2つ定めていたようで、春の花は「パンジー」、秋の花は「サルビア」とある。市の木は「ハナヒサカキ(浜姫榊)」とある。どうやらパンジーとサルビアをデザインしたマンホールのようである。

2009年9月11日採集

大磯のマンホール

久しぶりのマンホールシリーズ。

避暑地として有名な大磯。あの元総理の祖父・吉田茂の邸宅があった町。

近年は大磯ロングビーチのイメージの方が強いかもしれない。

そんな大磯のイメージを彷彿させるデザインである。

大磯町ホームページによると、町の木は「黒松」、町の花は「はなひるがお」、町の鳥は「かもめ」とある。

2009年9月8日採集

2009年9月5日土曜日

Nikon Coolpix S640


デジカメを買い換えた。

5年ほど使用した旧カメラは、ビンゴの景品。

400万画素あり、普段使いでは問題ないスペックだが、電池がすぐになくなるのが悩みの種だった。

ヨドバシやビックの店頭であれこれ悩み、NIKONのカメラにした。

価格.comでは批判的な書き込みがあるが、同クラスではレンズが明るい(f2.7)ことが購入動機となった。

我が家のベランダから撮影した一枚です。

2009年8月13日木曜日

怪談乳房榎

歌舞伎座八月公演、納涼大歌舞伎を見てきた。

にわか歌舞伎ファンの小生には、初めての勘三郎。

勘三郎の芝居は面白いので人気があると聞いている。

う~ん、楽しみ、楽しみ。

しかも第三部の怪談乳房榎では、勘三郎が早替りで四役をつとめるのである。

観客も、早替りで四役をつとめることを知っているので、どのような替わり方をするのか、それが興味津々の模様。

下男、その主人である絵師、そして悪役(橋之助演じる悪役の仲間)を勘三郎が演じる。

いくつもの役を急いで演じわけるからだろうか、勘三郎特有のコミカルさが少しおとなしい。

それでも早代わりの技も見事だし、お芝居としての出来栄えは秀逸である。

本物の水を用いた滝のシーンは見ごたえがある。

いつもより少し物足りなさを感じたのは、三部制による上演時間の短さから生じたものであろう。

17:45に歌舞伎座に着いたのだが、まだ前の回の客が退場している。

入れ替え時間がこんなに短いとは、役者と道具方に頭が下がる思いである。


 ○歌舞伎座さよなら公演 八月納涼大歌舞伎 第三部
  2等席 9,000円
 
 お国と五平・・・三津五郎、勘太郎、扇雀
 怪談乳房榎・・・勘三郎、橋之助、福助

シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」

5ヶ月ぶりにシネマ歌舞伎を見た。

今回は「怪談 牡丹燈籠」

タイトルだけは聞いたことがあるが、ストーリーは全く知らない。

わくわく、どきどき。

三遊亭円朝の落語が原作だとのこと。

上演時間が2時間半もある。

怪談話ではあるが、歌舞伎なので随所に笑えるポイントがある。そこが単純に怖いだけのホラー映画とは違う。

前半は可笑しみのある怪談話であるが、後半は一転して男女のすれ違いから起こる悲劇が描かれている。

重いお話である。

  ○シネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」  
   東劇18:30~21:30 全席指定2,000円
   
   伴蔵・・・仁左衛門
   お峰・・・玉三郎
   お国・・・吉弥
   宮野辺源次郎・・・錦之助
   三遊亭円朝/船頭/馬子久蔵・・・三津五郎
  
 

2009年8月11日火曜日

宮城まるごと弁当

今回は「宮城まるごと弁当」をチョイス。

なんでも宮城県の山海の幸をまるごとワンパッケージにした、おすすめ弁当とのこと。

色とりどりの一口サイズおかずが、ずらりと勢ぞろい!

でも特産品が入っている訳でもなく、味はいたって普通でした。


2009年7月25日土曜日

はっこう弁当?

東京駅の駅弁コーナーの隅っこで見つけた。
ボリューム満点の山海の幸をアピールする弁当群の中で、そそとした静かなたたずまいに思わず手に取った。お値段、ぴったり1000円。
「はっこう」弁当?
八甲田山がすぐに思い浮かんだ。
新横浜を過ぎたところで開けてビックリ。なんと発酵をテーマにした弁当であった。旨い。
日本人の食に対する叡智を感じさせられるひとときであった。

2009年7月20日月曜日

天守物語

七月大歌舞伎、夜の部を見た。

「夏祭浪花鑑」は上方歌舞伎らしい義理、人情のもつれから起きる義父殺しが最大の見せ場。海老蔵が好演しているが東京弁のセリフはいただけない。義平次を演じた市蔵は関西弁は完璧、しかも団七をねちねちと口汚く責める様子がいい。

大詰めの義父殺しの場面が長く、くどいのは上方歌舞伎特有なのだろうか。そういえば先月の「女殺油地獄」も、殺害シーンがくどかった。殺す方にも、殺される方にもそれなりの理由がある。我慢に我慢を重ねた末に殺人を犯してしまった団七の心情風景は、上方では藤山寛美へ継承されたようにも思えた。

玉三郎の「天守物語」は緞帳で幕が開いた。歌舞伎ではないという意思表示であろう。
舞台美術は斬新で、随所に工夫が凝らされていて秀逸だが、背景のプロジェクター映像がチープである。もっと解像度の高い機種を選定すべきであった。また音楽もライブでないのが残念。
海老蔵の演技は抑制が利いていて、なかなか好感がもてる。玉三郎はいつも通り美しさと悲劇性が同居した好演。しかし最後に登場する我當の役回りが少しわかりづらいように思えた。

昼の部は公演時間が通常より1時間ほど短かったと聞いた。夜はちゃんと9時終了。夜の部にして正解であった。

 歌舞伎座さよなら公演 七月大歌舞伎 〜夜の部〜
 ○夏祭浪花鑑 海老蔵/勘太郎/猿弥/春猿
 ○天守物語 玉三郎/海老蔵
 (1階20列で観覧)





2009年7月2日木曜日

NINAGAWA 十二夜


新橋演舞場で「NINAGAWA十二夜」を見た。

6月28日千秋楽の夜公演。

舞台美術の美しさ、豪華さに息をのんだ。

セットに多用された鏡は、琵琶姫扮する獅子丸という二面性を表現しているのだろうか。

いわゆる歌舞伎とは一線を画するお芝居だが、なかなか良かった。

残念なのは菊之助や亀治郎のブロマイドの一部が売り切れていたことである。

 

2009年6月22日月曜日

歌舞伎鑑賞教室 華果西遊記

国立劇場で開催中の歌舞伎鑑賞教室「華果西遊記」を見てきた。

歌舞伎鑑賞教室とは、日本の古典芸能である歌舞伎をより多くの人に親しんでもらうことを目的とした公演で、低料金で歌舞伎が楽しめるのが魅力。

今回は猿之助一座による「西遊記」である。

1階、2階は高校生で満員。いつもと違う雰囲気でちょっと違和感。これも歌舞伎鑑賞教室の特長なのか。

さて、開幕であるが、いきなりゴダイゴの『モンキー・マジック』。
大胆な演出に高校生から奇声があがる。

いよいよ笑三郎と春猿による歌舞伎解説。義太夫と常磐津の違いや、女形の演じ方などをわかりやすく教えてくれる。春猿は素顔なんだけど、なんだかとっても眩しい。玉三郎とは違うあやしさである。

20分の幕間後、いよいよお芝居。

東京新聞では、歌舞伎鑑賞教室でなぜ西遊記なのかと疑問を呈する論評があったが、勧善懲悪ストーリーの判りやすさや、歌舞伎ならではの多彩な演出を楽しめる点では正解であるように思う。

普段の公演より時間は短いが、料金が安いので仕方がない。


  6月歌舞伎鑑賞教室 華果西遊記(かかさいゆうき)
   
   第一場 西梁国智籌殿の場
   第二場 雲中の場
   第三場 盤糸嶺山頂の場

   孫悟空  右近
   芙蓉実は妹蜘蛛の精  春猿
   
   2等席 1,500円

2009年6月13日土曜日

仁左衛門 女殺油地獄

歌舞伎座さよなら公演・六月大歌舞伎でかかっている「女殺油地獄」を見てきた。

片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候 とあるように、今回はなみなみならぬ意欲で主人公河内屋与兵衛を演じるとのこと。

一幕見でみるべく歌舞伎座へ行くと、すでに多くの人が並んでいる。

係の人に聞くと朝から通しで買っている人が70人以上いるらしく、仁左衛門の人気ぶりを認識。それでも列の先頭から10人くらいだったので席は確保できた。

仁左衛門といえば、4月に見た『廓文章』で演じた伊左衛門の印象が強い。

あの独特の面白みを期待したが、残念ながら少し期待はずれであった。

特に大詰めの豊嶋屋お吉を殺すくだり、油まみれの死闘はもっとシリアスかつ野生的に演じた方が、気弱な与兵衛に潜む狂気と悔悛を表現できたのではないだろうか。

今月、もう一度見てみようと思う。

 歌舞伎座さよなら公演 六月大歌舞伎~昼の部~
 ○女殺油地獄/仁左衛門、孝太郎、歌六、秀太郎、梅玉


2009年6月9日火曜日

富士宮焼きそばを食す

八重洲地下街で「富士宮焼きそば」ののぼり発見!

5秒考えて、入ってみる。

定番らしき焼きそばと静岡おでんのセットメニューで様子をうかがう。

まずは焼きそばから。うん、美味い!ソースの色は濃いが意外とあっさりで、鰹粉の風味が太麺とマッチしている。

おでんも見た目と異なり、さっぱりした味わい。そのくせ、おかずとしての存在感があり、なかなかいける。メニューにあったおでん定食もなるほどである。

豪華さはのぞめないが一度チャレンジしてみることをすすめる。

2009年6月4日木曜日

長崎カリー 蜂の家

先日テレビで見た長崎カリーを食べてみた。

鰹ダシがよくきいている(和風カレーだからか?)

これが、意外と美味い!

サービスランチで680円也。

2009年5月26日火曜日

高松に来ました

仕事で高松へ来ました。

空港から琴電のリムジンバスで市内へ向かいます。

市内まで約40分。

のどかな田園風景。

2009年5月6日水曜日

観劇弁当 升本

観劇のお供は弁当。

今回は亀戸升本の「香取弁当」を銀座三越で購入。

ご飯は全体の5分の2くらいのスペースにこじんまりと収まり、お惣菜が充実している。

野菜の煮物が中心で、鶏つくねと焼き魚が一切れずつ、それに大振りの玉子焼きがドーンと鎮座している。

味は全体に甘めで濃い。

見た目は彩り鮮やかだが、どれも同じような味である。

酢の物が一品あれば味に変化が出てよくなるのではないだろうか。

  亀戸升本 香取弁当
  1,100円
  銀座三越にて購入




2009年5月4日月曜日

五月大歌舞伎


歌舞伎座の五月大歌舞伎を見てきた。

歌舞伎座正面には取り壊しまでのカウントダウン表示板が設置されていた。

今月は四つも出し物がある。

まずは海老蔵による「暫」。成田屋のお家芸。

次は舞踊が二つ。富十郎の「寿猩々」、芝翫の「手習子」。

三つ目は菊五郎劇団による「加賀鳶」。

四つ目は菊之助、松緑の「戻駕」。

始まって二日目だからだろうか、全体に演技が良くない。お囃子が合ってなかったり、役者の間合いが悪かったり・・・・。

特に期待していた「加賀鳶」は、菊五郎らしい愛嬌と可笑しさに欠けて眠たくなってしまった(寝ているおばさま方を多数目撃)。かろうじて大詰の捕り物が可笑しく笑えたのがせめてもの救いである。

歌舞伎座の取り壊しまで1年となり、人気役者を出演させることに注力して、肝心の芝居の出来が疎かになっているのではないだろうか。観客あっての歌舞伎だから、松竹はもう少し公演内容を吟味して欲しい。

今月後半は夜の部を観劇する予定である。その頃にはもう少し良くなっていることを期待したい。


  歌舞伎座さよなら公演 五月大歌舞伎 ~昼の部~
   1.歌舞伎十八番の内 暫
   2.寿猩々/手習子
   3.盲長屋梅加賀鳶 本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで
   4.戻駕色相肩

2009年5月2日土曜日

ムーミン展

大丸ミュージアム(東京)で開催中のムーミン展へ行ってきました。

入り口で出迎えてくれたムーミンたちをパチリ。

入ってすぐのコーナーでフィンランドのタンペレ市にあるムーミン谷博物館を映像で紹介している。

手作り感あふれるジオラマや人形がすばらしい。

この展覧会ではこのムーミン谷博物館にあるジオラマ数点と原作者トーベ・ヤンソンの原画が展示されている。

幸い空いていたのでひとつひとつの原画をじっくり見ることができ、ムーミンの世界観を満喫。

いつかフィンランドのムーミン谷博物館を訪れてみたい。

公式カタログはDVD付きで1,600円と格安。ただしデザインがいまひとつ。

低価格で販売することが最優先で、文字やレイアウトは二の次という作り手の姿勢がありありとわかる。

展覧会がよかっただけに残念である。

 日本・フィンランド修交90周年
 タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館所蔵 ムーミン展
 会場:大丸ミュージアム・東京
 会期:2009年4月29日~5月18日
 主催:テレビ東京

2009年4月29日水曜日

新春たけのこ

武蔵野台地の竹の子。

ちょっと小ぶりだけど、季節の味がたっぷり。


2009年4月25日土曜日

玉三郎の政岡

歌舞伎座四月公演昼の部「通し狂言 伽羅先代萩」を見てきた。
東京新聞によると主人公の政岡は、女方の大役とのこと。この大役を玉三郎が演じるとあって、どうしても見ておきたいと思い立ち、一幕見で見てきた。

ストーリーは、江戸期に実際にあった伊達家の家督相続をめぐるお家騒動を足利家に置き換えたもの。幼君・鶴喜代を立てる忠臣派と反対派との対立話で、善悪4人がメインキャストである。

前半は、幼君を暗殺から守るべく奮闘する乳母政岡(玉三郎)と、暗殺を企む八汐(仁左衛門)との女の闘い。小憎らしい仁左衛門の演技が光る。玉三郎の政岡は、重厚感には欠けるが、敵の中で孤軍奮闘する健気さとしとやかな強さが随所にあらわれ、とてもいい感じである。

八汐と政岡の対立にわって入る沖の井(福助)の演技も見所。

後半は悪役・仁木弾正と忠臣派との対立。前半に比べると見所は少ないように感じた。

三幕目奥殿の間から床下へと舞台が変わる時は、照明は完全には暗転にならず、それまで演じられていた奥殿の間のセットがせり上がり、床下の場が登場する。舞台美術も見所の一つである。

 歌舞伎座さよなら公演 四月大歌舞伎 〜昼の部〜
 通し狂言 伽羅先代萩
 
 一幕見席を通しで観劇

2009年4月19日日曜日

新大橋からの眺め

本日は朝から快晴。隅田川のほとりを散歩。陽気に誘われて、思いの外たくさんの人が歩いている。日本経済は百年に一度の危機と言われるが、すれ違う人は皆笑顔だ。

2009年4月6日月曜日

廓文章の仁左衛門

四月歌舞伎、夜の部へ行ってきました。

二つ目の出し物「廓文章」の仁左衛門、最高!!

仁左衛門扮する藤屋の若旦那・伊左衛門の色男ぶりが非常によい。

家の芸とされているだけあって、はんなりした若旦那の風情はぴったりはまっている。

一つ目の「彦山権現誓助剱 毛谷村」がいまひとつの出来だっただけに、「廓文章」の面白さが引き立った。

期待の玉三郎は出番が少なくちょっぴり残念だったが、それを上回る収穫だった。

吉田屋の主人とおかみを演じた我當と秀太郎の演技もなかなかひかるものがある。


三つ目の「曽根崎心中」は藤十郎の当り役。

よく計算されていて楽しめるが、心中のシーンを演じる三幕目が少々饒舌。

しかも藤十郎演じるお初が十九歳であることがわかり、更に興醒め。

一幕目、二幕目の芝居が良かっただけに悔やまれる。

橋之助の悪役ぶりも板についていた。

終わったのは9時15分すぎ。いつもより長くて少し得した気分である。


 歌舞伎座さよなら公演 四月歌舞伎 ~夜の部~
 ○彦山権現誓助剱 毛谷村/吉右衛門、福助
 ○廓文章 吉田屋/仁左衛門、玉三郎
 ○曽根崎心中/籐十郎、翫雀
 

上喜元 特別純米からくち

山形は酒田のお酒、上喜元。

名前だけは聞いたことがあるが、まだ飲んだことがなかった。

たまたま酒屋で見つけた。

特別純米と書いてある。ラベルをよく読むと55%まで磨いている。

ラベルのデザインはいまひとつだが買ってみた。

すっきりしていながらふんわりと腰がある。いい酒だ。

もうすこしラベルのデザインがよければもっと売れるだろうに。

 ○上喜元 特別純米からくち
 ○酒田酒造(山形県酒田市)
 ○精米歩合55%

2009年3月24日火曜日

東京都現代美術館リニューアルオープン

東京都現代美術館がリニューアル。

その記念で今月一杯、常設展が無料に。

ごった煮の展示だが、これはこれで面白い。

感心させられる作品もあれば、嫌悪感を覚える作品もある。

変にテーマを設けるより、この方が日本的かもしれない。

2009年3月22日日曜日

新皿屋舗月雨暈

初めて国立劇場で歌舞伎を見る。

歌舞伎座よりもちょっと安い料金で歌舞伎を見ることができる。

松緑の魚屋宗五郎がお目当てだ。

チラシを読むと前半の「お蔦殺し」の部分は普段は演じられず、通し上演は20年ぶりとのこと。中でも序幕の二場「お蔦部屋」は85年ぶりの上演!

国立劇場はやはり国立だけあって広々としているが、商売気が足りないのか賑々しさに欠ける。

しかし2階廊下に飾られた日本画の数々は見ごたえがある。東山魁夷、杉山寧、小倉遊亀、山口蓬春など著名作家の名作がずらり。開演前のひと時を絵画鑑賞で楽しめる。

さてお芝居であるが、孝太郎のお蔦は演技が律儀でやや面白みに欠ける。亀蔵の悪役ぶりも今ひとつである。

後半、いよいよ松緑の宗五郎の出番。

きびきびしたセリフまわしで気持ちが良い。
孝太郎演じる女房おはまもテンポがよくて気持ち良い。お蔦よりおはま役の方がはまっている。
見せ場は三味線に合わせてリズムよく酒を飲み干す宗五郎の演技と、次第に酒乱になっていく様である。

全体にまだこなれていない感はあるが、テンポがよく、なかなかいい芝居なのに客の入りが悪いのは何故なのだろう。

 ○通し狂言 新皿屋舗月雨暈(しんさらやしき つきのあまがさ) 
         ~お蔦殺しと魚屋宗五郎~
 ○国立劇場 11:30-14:25(幕間12:35―13:05)
 ○2009年3月5日(木)―27日(金)
 愛妾お蔦/宗五郎女房 片岡孝太郎(松嶋屋)
 魚屋宗五郎 尾上松緑(音羽屋)
 

刺青奇偶

シネマ歌舞伎「刺青奇偶」を見た。

玉三郎が出演しているだけに多くの観客が、というのは思い過ごし。
いつも通りのまばらな客席。ただしベテランのご婦人方が比較的多い。

長谷川伸のお話しらしく、涙なくしては見れない人情話。

勘三郎の手取りの半太郎、玉三郎のお仲、仁左衛門の鮫の政五郎。

余命を悟ったお仲が、最期の願いと、博打を戒めるため半太郎の腕にサイコロの刺青を彫るシーンは、
勘三郎、玉三郎両優の演技力で胸が熱くなる。

仁左衛門の政五郎は凄みがあって、これも良い。
見終わったあとの爽快感はないけれど、しんみりとしたいいお話です。

ここだけの話、奇数=「ちょう」、偶数=「はん」なんですね、私は逆に覚えておりました。

 シネマ歌舞伎「刺青奇偶(いれずみちょうはん)」
 東劇 ~3月27日  料金2,000円

2009年3月14日土曜日

京都のコーヒーショップ

大学のOB会で久しぶりの京都。繁華街の風景は来る度、めまぐるしく変わるが、洛北まで足を延ばすと当時の風景が残っておりほっとする。
散策中にパラリと一雨。出町柳のコーヒーハウスへ。チェーンのコーヒーショップとは一味違う。

2009年3月8日日曜日

市川右近・獨道中五十三驛

新橋演舞場で公演中の弥生花形歌舞伎・獨道中五十三驛(ひとりどうちゅうごじゅうさんつぎ)を見てきた。

市川右近の十五役早替わりと20トンの水を使った大立ち回りが見せ場。

お家騒動に端を発し、家宝をめぐる忠臣と悪役一味の戦いが京から江戸までの東海道を舞台に繰り広げらるストーリーは大変わかりやすい。

狂言回しとして登場する女弥次喜多こと「おやえ」「おきち」の二人のユーモラスな掛け合いが、まるで漫才をみているようで面白い。特に「おきち」を演じる市川春猿の女形がいい。

残念なのは二階左だったので花道が全く見えず、場面転換中の花道での演技が全然見えなかったこと。声はすれども姿は見えず、非常にストレスを感じてしまった。

結論を言えば、猿之助歌舞伎はストーリー性に富み、スピーディーな場面転換と大掛かりな舞台装置があいまって、とても楽しめる。

最後になるが、澤瀉屋!の声掛けが少なくて劇場全体の一体感に欠けていたと感じたのは私だけだろうか。

 弥生花形歌舞伎(新橋演舞場)
 猿之助十八番の内 
 獨道中五十三驛(ひとりどうちゅうごじゅうさんつぎ)
 2009年3月4日(水)―23日(月)

2009年2月28日土曜日

熟成純米酒「初孫」

いつもの酒屋で見つけた。

見慣れないラベルであるが、熟成純米酒とあるので早速購入。

グラスに注ぐとほんのり茶色っぽく色づいている。

旨い! どっしりと腰がありまろやかな風味が口の中に広がる。

山田錦を100%使用し、2年以上熟成させたとの説明がある。

燗にするとなお一層ふくよかな味になるようである。


初孫 山田錦 熟成純米酒
○東北銘醸株式会社
○日本酒度 +3.0 酸度1.6
○山田錦 精米歩合70%

2009年2月26日木曜日

加山又造展大盛況

国立新美術館の加山又造展、次の月曜で終了なので再び行ってきた。NHKの影響か大盛況だ。日経新聞が主催しているからだろうか、男性客が多い。絢爛豪華な作品から猫を描いた小品まで、完成度の高さに圧倒される。

2009年2月15日日曜日

シネマ歌舞伎「らくだ」大爆笑!

シネマ歌舞伎「らくだ」を見に行く。

「らくだ」とは、五代目古今亭志ん生(東京)や六代目笑福亭松鶴(上方)が得意とした古典落語のネタである。それを勘三郎と三津五郎が演じたのが、このシネマ歌舞伎「らくだ」である。

いや、これが面白くて面白くて、腹をよじって笑ってしまった。

くすくす笑っていた周囲のベテランマダム達も、がまんできなくなって、とうとう大笑い。最後は半分ほどしか埋まっていない劇場が笑いの渦に。

次はシネマじゃなくて歌舞伎座で見てみたい。
今年の夏、ぜひ歌舞伎座で再演お願いします。

シネマ歌舞伎「連獅子/らくだ」
 東劇 12月27日~2月27日
 一般2,000円(全席指定)

2009年2月13日金曜日

玉三郎の娘二人道成寺

歌舞伎座に出演している玉三郎をどうしても見たくて、一幕見席で見てきた。

菊之助と二人で華麗な舞を踊る『京鹿子娘二人道成寺』。

玉三郎は昼、夜どちらも出演するが、もちろん昼の部の出し物であるこちらの方が人気が高く、昼の部の切符はすでに完売。

当日券があるかどうか、まずは10時前に歌舞伎座へ。なんと、1等と2等は当日券があるそうだが、残念ながら3等席はない。そこで一幕見で見ることに。

1時間前にもかかわらず一幕見の券売り場には20名ほどが並んでいる。これなら大丈夫と見当をつけ、近くのコンビニで飲み物と食べ物を買って列に並ぶ。玉三郎は二幕目なので、一幕目から続きで見る作戦である。

一幕目は『菅原伝授手習鑑』。梅王丸を演じた松緑がとてもよい!いいぞ、松緑!!

幕間が終わり、いよいよ玉三郎登場!立見も一杯。ほぼ全ての客が玉三郎目当てなので、劇場中が異様な興奮に包まれている。

しかし、4階席からだと花道が見えない。3階席の客も玉三郎見たさに立とうとする。そこのおばさん、おい!立つな!

最初の登場シーンこそみえないものの、その後はちゃんと見ることができた。

二人の白拍子による入れ替わり立ち代わりの華麗な踊り。菊之助もなかなかがんばっている。二人の息もぴったりだ。お囃子も素晴らしい。

座席がちょっと狭くて背中が痛くなったが、玉三郎をしっかり見ることができて大満足。
次は四月歌舞伎だ。

 二月大歌舞伎 2月1日→25日

 昼の部  一、菅原伝授手習鑑
       二、京鹿子娘二人道成寺
       三、人情噺文七元結

2009年2月8日日曜日

花道にて 初めての歌舞伎体験


昨日、生まれて初めて歌舞伎を見た。ずっと興味はあったが観劇する勇気がなかった。しかし歌舞伎座を建て直すというとニュースが背中を押してくれた。

行ってきました!「歌舞伎座さよなら公演 二月大歌舞伎」

三越でお弁当を買って、いざ歌舞伎座へ。

キョロキョロとまわりを見渡すと何やらパンフレットのようなものを読んでいる。あれはどこで売っているのだろうと、売店をぐるりと一回りしても見つからない。でもはじまる前にお手洗いにも行っておかねば。しぶしぶ場内探索を切り上げ、座席へ。

花道のすぐ横の席なので見えにくいかと思っていたが嬉しい誤算。テレビなどでよく見かけるあの役者さんをすぐそばで見ることができる。ストーリーもそれなりに理解できる。うん、面白い!

一幕終わったところでお弁当を食べる。座席で食べている人も多いので安心。さっさと食べて、再び場内探索開始。入り口そばのカウンターで、あのパンフレット(すじがきと言うそうです)が売られているのを発見し、即購入。これで出演している役者さんがわかる。

また場内の各所に著名画家の絵が飾られており、ちょっとした美術鑑賞も楽しめる。

夕方の4時半から8時半近くまで約4時間。途中の幕間が適度な休憩時間で4時間という長丁場を感じさせないよう工夫されている。

なんだかはまってしまいそうだ。贔屓の役者ができればもっと面白く感じるだろう。

とにかく歌舞伎は面白い!!

2009年2月5日木曜日

社会全体が花粉症

昨年末から暗いニュースばかりだ。アメリカのサブプライム問題に端を発し、企業はなんとか出血を止めようと血眼である。
でもちょっと待ってほしい。この経済状況の原因は間違いなくアメリカにあるが、バブル以降輸入された株主を第一とする経営方針を見直そうという動きは全く見られない。花粉症と同じで対処療法に精一杯ということだろうか。

2009年1月29日木曜日

加山又造インテリアポスター登場

六本木の国立新美術館で、日本画家・加山又造の展覧会がひらかれている。

その売店で、かっこいいポスターが売られていた。

MoMAやオルセーなど欧米の美術館でよく見かける、いわゆる部屋に飾りたくなるポスターである。

かつてアメリカの友人へプレゼントするために、いくつかのミュージアムショップで日本画のポスターを探したことがある。結果はゼロ。どうして日本画のポスターが売られていないのか不思議に思ったことがある。

あの時、このポスターがあればなぁ・・・


加山又造展 Kayama Matazo Retrospective 1927-2004
○会場 国立新美術館
○会期 2009年1月21日(水)—3月2日(月)毎週火曜休館
○開館時間 10:00—18:00
○料金 一般1300円 大学生900円 高校生700円
http://kayamaten.jp

2009年1月26日月曜日

Arne Jacobsenの時計

デンマークのプロダクトデザイナー Arne Jacobsen の掛け時計を購入。長年使っていた時計が電池切れになったのを機に、Amazonやその他サイトで数えきれないくらい時計を物色。

主張しすぎない、けれども視認性や存在感があるデザインはさすがJacobsenと唸らされる。

決して安くはないが一生ものと思わせるプロダクトである。 

City Hall clock
コペンハーゲン郊外のRoedovre市庁舎のためにデザインされた時計。国内ではイデーなどで販売。
○デザイン Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)
○メーカー Mawa Design, DE

2009年1月25日日曜日

川のある生活


世界各地の大都市を訪れて思うのは、その街には川があること。

パリ、ロンドン、ローマ、ニューヨーク、プラハ、ブダペスト・・・。

東京もかつては水運が発達し、世界有数の水の都であったが、経済成長の大号令により今や鉄とガラスの大都市へと変貌した。かつての川の上空は高速道路となり、その足下には暗く澱んだ水が溜まっている。

どうして東京だけが川のある都市を否定しているのだろう。
都市における川の機能を見直すことでヒートアイランド現象は解決するのではないだろうか。

天気がいい休日、川辺を散歩するといろいろなことが頭に浮かぶ。

2009年1月24日土曜日

偉大なり、粟津潔

川崎市民ミュージアムでグラフィックデザイナー・粟津潔の展覧会がはじまる。展覧会サブタイトルは「複々製に進路をとれ」。
粟津潔といえば独特の色彩感覚とフォトモンタージュ的な手法を用いた「心中天網島」「中国女」などの映画ポスターや「季刊FILM」、寺山修司『田園に死す』などの装丁が有名であるが、この展覧会ではこうしたグラフィックデザインのみならず、映像、絵画や版画など幅広い領域での活動が一望できる内容となっている。
かわいいとか、クールとか、そうした最近のグラフィックデザインとは180度異なる、猥雑で、荒削りで、大胆さに満ちた作品群から発せられる粟津パワーを感じて欲しい。

○会場 川崎市民ミュージアム
○会期 2009年1月24日(土)―3月29日(日) 毎週月曜休館
○開館時間 9:30-17:00
○入館料 一般800円、学生・65歳以上500円、中学生以下無料

2009年1月21日水曜日

恵方巻き

節分になると、コンビニやスーパーで「巻き寿司の丸かぶり」のキャンペーンが行われる。これは昭和48年に大阪海苔問屋協同組合が始めた新しいものである。当時のチラシに、「節分に幸運の巻きずし丸かぶり 恵方 南南東」と題して、「節分の夜、恵方に向かって無言で家族そろって巻きずしを丸かぶりすると必ず幸運が回ってくると昔からいい伝えられています」とある。その起源には諸説があり、一説に、江戸末期から明治初期にかけて、大阪の船場で行われていた「丸かぶりすし」が元になっていると言われるが、真偽のほどは定かではない。
(出典:谷直樹「なにわ大阪の節分と会所屋敷」/平凡社「月刊百科 No.555/2009年1月号」所収)

2009年1月18日日曜日

天野山金剛寺

かつて南朝が置かれた河内長野の金剛寺。

山あいに風格ある佇まい。

青根温泉のマンホール

蔵王の近くにある青根温泉で見つけたマンホール。

川崎町の獣「カモシカ」がデザインされている。