にわか歌舞伎ファンの小生には、初めての勘三郎。
勘三郎の芝居は面白いので人気があると聞いている。
う~ん、楽しみ、楽しみ。
しかも第三部の怪談乳房榎では、勘三郎が早替りで四役をつとめるのである。
観客も、早替りで四役をつとめることを知っているので、どのような替わり方をするのか、それが興味津々の模様。
下男、その主人である絵師、そして悪役(橋之助演じる悪役の仲間)を勘三郎が演じる。
いくつもの役を急いで演じわけるからだろうか、勘三郎特有のコミカルさが少しおとなしい。
それでも早代わりの技も見事だし、お芝居としての出来栄えは秀逸である。
本物の水を用いた滝のシーンは見ごたえがある。
いつもより少し物足りなさを感じたのは、三部制による上演時間の短さから生じたものであろう。
17:45に歌舞伎座に着いたのだが、まだ前の回の客が退場している。
入れ替え時間がこんなに短いとは、役者と道具方に頭が下がる思いである。
○歌舞伎座さよなら公演 八月納涼大歌舞伎 第三部
2等席 9,000円
お国と五平・・・三津五郎、勘太郎、扇雀
怪談乳房榎・・・勘三郎、橋之助、福助