東京・京橋にある国立近代美術館フィルムセンターで「戦後フランス映画ポスターの世界」と題したポスター展が開催されている。
1947年から63年まで活動した洋画配給会社・新外映から寄贈された約250枚のポスターから、フランスで制作されたオリジナル・ポスター60枚超が展示される。
そもそも大戦後まもない50年代のフランス映画自体馴染みがない上に、この時期にはすっかり印刷が工業化されているにもかかわらず大半のポスターがリトグラフで印刷されているのは、19世紀にいち早くポスター文化を開花させたフランスの威信からであろうか。
グラフィック的には瞠目すべきものは見当たらないが、日本とフランスのポスターに対する考え方、文化の違いがなんとなく感じられる展覧会である。
またこれらのポスターコレクションが、いつ、誰によって寄贈されたのか、記録が残されていないそうである。おそらくフィルムセンターが設立された1970年前後であると推測されるらしいが、来歴の不思議さにも興味をそそられる。
○戦後フランス映画ポスターの世界
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵《新外映コレクション》より
第1期 2010年1月7日~2月14日
第2期 2010年2月17日~3月28日
入場料 200円
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