2011年9月12日月曜日

伊勢路旅行(その2)

志摩観光ホテル(略してシマカン)は1951年の創業。
関西におけるリゾートホテルの草分けである。

設計は村野藤吾。和の意匠が随所に取り入られ、
今なお色あせない斬新なデザインが感じられる。


















旧館2階のロビー。村野が設計したと思われるソファーセットは見た目もすばらしいが、実際の座り心地も良い。日本人の身体にフィットする。


















旧館の1階から2階への階段。太い木材を使用した柱や梁はヨーロッパの田舎風にも感じられ、いかにも関西のリゾート地のホテルとしての雰囲気を演出している。


















ロビーの片隅には将棋セット(となりは囲碁セット)がおかれていた。ソファーに座って将棋を打つ、なんと贅沢な演出だろう。これも村野のデザインだろう。すばらしい。


















旧館から新館への通路に設けられた休憩スペース。和を意識した障子、照明のデザインが素晴らしい。通路に沿って置かれたソファーセットは、それぞれ微妙に椅子のデザインが違っており村野の遊び心が伺える。まさに贅沢なつくりである。

このホテルは映画「華麗なる一族」のロケ地としても有名。
原作者の山崎豊子氏もこのホテルを贔屓にしており、彼女が執筆に使用した机が旧館に展示されていた。


















旧館の客室。広くはないが、こじんまりした家具が配され、狭さを感じさせないようデザインされている。


















旧館は2階建て、ロッジ風の外観。赤い屋根瓦が印象的。


新館は6階建てで、屋上は展望台となっており、英虞湾の美しい風景を楽しめる。

































皇室も利用されるらしく、まさに関西の迎賓館と言うべき格調高いホテルである。

このホテルは料理も有名。当日のディナーコースは次リポートで。

                >>続く

0 件のコメント:

コメントを投稿