2011年1月8日土曜日

サン・ヴィターレ聖堂(ラヴェンナ)

サン・ヴィターレ聖堂
仏:Saint-Vitale




6世紀前半(ユスティニアヌス帝時代)に建てられた八角形のプランをもつ聖堂(サン・ヴィターレ聖堂の献堂式は548年、着工から完成までに20年以上かかったとされている)。17世紀にはサン・ヴィターレに付属して修道院がつくられ、現在は国立博物館となっている。
堂内は八角形のため横に広がりがあり、中心部には天井画(18世紀の作)が描かれている。突き当たりのアプシスとその周囲の聖域に6世紀のモザイクが残っている。
写真のモザイクは有名な皇妃テオドラの肖像。テオドラはユスティニアヌス帝の皇妃であり、共同帝でもあった。テオドラが手にしているのはワインを入れるカリスという杯。皇帝の印である紫のマントを身に着けており、その裾には<東方三博士の礼拝>の場面が刺繍されている。


サン・ヴィターレ聖堂に見られる集中形式のプランは、527年にコンスタンティノープルに建てられたアギイ・セルギオス・ケ・バッコス聖堂(Saints Serge et Bacchus)の影響が見られ、アーヘンの宮廷礼拝堂(Aix la Chapelle)に影響を与えたとされる。

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