2011年1月9日日曜日

聖シメオン修道院跡(アンティオキア近郊)

聖シメオン修道院聖堂跡
仏:Saint Siméon le Stylite


アンティオキア近郊のカラート・セマン(Kalaat Séman)ある聖シメオン修道院跡。
460〜490年の間に建てられたとされている。中近東における集中形式プランの唯一の事例。

初期キリスト教時代の修行者たちは、人里離れた荒野でひとりで修行を積むのが一般だった。シメオンはシリアの砂漠で修行をしていたが、彼のことを伝え聞いたキリスト教徒たちがやってくるようになったため、高い柱を建てて下界に降りずにその上で修行を行った。シメオンの死後、彼は聖人とされ柱頭聖人シメオンと呼ばれる。
シメオンが建てた柱を中心に、十字架状に組み合わせれた4棟の長方形の聖堂が建てられた。シメオンをあがめる巡礼者が押し寄せ、4つの聖堂をフル回転させて典礼を行ったとされる。

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